WEB版あいちゃん便り
今年は卯年・・・ウサギの眼⑤
ウサギの眼といえば「赤」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
動物の目の色は、虹彩(こうさい)の色で決まります。
虹彩のメラニン色素の量が多いと黒や茶色に、少ないとグレーやブルーになります。
野生のウサギには黒や茶色の目が多く、ペットのうさぎも黒や茶色が多いです。
生まれつきメラニン色素を持たない「アルビノ」のウサギは、虹彩にも色素がありません。
そのため、虹彩の部分から目の中の血管が透けて赤い目に見えるのです。
写真のように、赤い目をした全身が真っ白のウサギは「アルビノ」です。
白いウサギだからと言って、必ず目が赤いとは限りません。
では目が赤いうさぎはすべて全身が白いかというと、そうでもありません。
目の色は品種によって異なります。
同じ品種でもいろんな色があることも、一色だけのこともあります。ヒマラヤンという毛色に関わらず目が赤い品種もいます。ヒマラヤンのカラーは体が白く、耳、鼻、足、しっぽにブラックやブルー、ライラック、チョコレートといった色が入ります。また「ポインテッドホワイト」という目が赤く白い体に、耳や鼻や足やしっぽに色が入ったカラーパターンがあります。
品種によっては、アルビノで固定されているものもあります。
日本では明治初期にウサギの飼育ブームが起こり、日本白色種という体が白で目が赤い品種が誕生し、全国に広がりました。
その後、「日本アンゴラ」という全身白色で目が赤いアンゴラウサギが誕生し、昭和初期にはアンゴラウサギの飼育頭数が世界一になるほど増えました。
明治初期からウサギ飼育が広がる中で、身近なウサギの多くが赤い目をしていたので、「うさぎ=目が赤い」というイメージができたのでしょう。