WEB版あいちゃん便り
今年は卯年・・・ウサギの眼③
今回は、まず、ウサギの視機能【視力】について
ウサギは、実はあまり視力は良くないようです。
ウサギの視力は。0.05~0.1くらいの近視だろうと言われています。
ヒトでいうと、メガネをかけないと生活しにくいレベルの近視です。
ウサギはその分、優れた聴覚と嗅覚を持っており視力の悪さをカバーしています。
また、ウサギが活発に動くのは、早朝や夕方。
これはウサギが「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」だから。
私はこの「薄明薄暮性」という言葉を初めて聞きました。昼間に活動する昼行性でも、夜に活動する夜行性でもなく、薄明るかったり薄暗かったりする時が最も活動的になるということでしょう。
ウサギは、光に対する感度がヒトの8倍とも言われています。
ヒトは夕方、薄暗くなる時は見にくいため、患者様にも「夕方に運転している時に道路標識が見にくい」との訴えでご来院される方もおられます。
ウサギはそんな明るさの時が見やすいなんて・・・ヒトである私は、なんだかちょっと不思議な気がします。
さて次は、ウサギの視機能【色覚】について
ウサギは、青色や緑色の判別はできるけれど、赤色は見えにくいそうです。
草食動物なので、主食である草を見つけて食べるためには、青や緑を見分ける必要はあるのでしょう。
ニンジンをポリポリ食べているイメージだけど、実はオレンジ色はあまりしっかり見えてないみたいですね・・・
余談ですが、ウサギの主食は牧草。
とくに香りが強めの草が好きなウサギが多いみたいです。
私たちが食べるニンジンは根っこのオレンジ色の部分ですが、ウサギはどちらかと言えばニンジンの葉っぱの方が好きな子が多いらしいです。
次回は、ウサギの【まばたき】について