WEB版あいちゃん便り
今年は卯年・・・ウサギの眼②
今回は、ウサギの視機能【視野】について
昨年の干支、トラとまずは比較してみましょう。
トラは肉食動物です。
肉食動物の多くは狩りをすることで他の動物を食べて生きています。
トラの顔を正面から見ると、目が顔の前に二つ並んでいます。
トラを含むネコ科の動物は「両眼視野」が広いのが特徴です。
「両眼視野」とは両眼で見ることができる範囲で、左右の眼で見た情報を重ね合わせて立体的にモノを見ることができます。獲物を取るときに獲物との距離を正確に測るためです。
ネコ科の動物の両眼視野は約120°です。
ウサギは、草食動物に分類されます。
草食動物の多くは草や木を食べて生きています。
ウサギの目を正面から見てみると、顔の横に二つ並んでいます。
さらに、ウサギの眼は顔の横に少し突き出るようについています。
目が少し飛び出しているため、左右の眼で広い範囲を見渡すことができます。
ウサギの視野は、「単眼視野」が広いのが特徴です。
顔の左右にそれぞれ約170°の「単眼視野」があり、これは片目で周囲を見渡すことが出来る範囲です。
一方「両眼視野」は顔の前方に10°、頭の後ろに9°あります。単眼視野と両眼視野を合わせると、ウサギは自分の周囲ほぼ360°を見渡すことができます。
野生のウサギは、肉食獣に餌として狙われる存在です。襲ってくる敵を早くに見つけて逃げなければならないため、このような顔つきになったのでしょう。
前方の両眼視野はウサギ自身が餌を摂るためで、頭の後ろの両眼視野は、主に肉食動物から逃げるために使うそうです。自分の後ろも見えているなんて・・・ちょっと驚きです。
次回は、ウサギの視機能【視力】について