WEB版あいちゃん便り
今年は卯年・・・ウサギの眼①
今年も1月は、干支である「ウサギ」の眼について書こうと思います。
昨年のトラ同様、ウサギの眼球の構造は私たちヒトを含む哺乳類とほぼ同じです。
球体の眼は、外側より、強膜、脈絡膜、網膜という3つの膜で構成され、形を保持し情報伝達をきちんと保てるようになっています。目に入った情報や光は角膜→水晶体→硝子体→網膜→視神経→脳という順に伝達されます。ヒトやネコ科の動物だけでなく、ウサギも同じ伝達経路です。
ヒトの眼の構造は、こんな感じ。
ヒトの眼とウサギの眼の構造で異なる点は、
ウサギには瞬膜というまぶたがあること。(トラと同じですね。ヒトにはありません。)
ウサギの瞬幕は、ピンクっぽい色の膜で、目頭にあります。
上下のまぶたとは別に、水平方向に動いて眼球を保護する役割をします。
瞬膜の内側にある瞬膜腺(ハーダー腺)からは、脂質を多く含む濁った涙液が分泌されています〔Harcourt-Brown 2002〕。ウサギの瞬膜腺はメスよりもオスのほうが発達しているそうです。
瞬幕については、昨年「トラとヒトの目の違い①」に詳しく書いています。
https://www.tsukamotoganka.com/eye/2022/01/10/413
次回は、ウサギの視機能【視野】について