WEB版あいちゃん便り
今年は寅年・・・トラとヒトの眼の違い(4)
トラとヒトの眼の違いについて記してきましたが、色に対する見え方の違いを、今回は白めて見たいと思います。
いろんなHPや文献を探してはみたものの、私には、絶滅危惧種でもある「トラ」の色覚に関する資料は見つけられず・・・ごめんなさい<(_ _)>
トラと同じ、ネコ目ネコ科に属するネコに関しての資料に基づき、今回は記事を作成します。
【色覚】
ヒトの網膜には色を感じる細胞である錐体細胞があり様々な色を識別できます。ヒトには、青・緑・オレンジに反応する3種類の錐体細胞が存在し、これらが混ざり合うことで、様々な色を認識しています。一方で、しかし、イヌやネコの網膜には錐体細胞(錐状体)が少なく、その少ない錐状体も「青と黄にのみ反応する」と言われており、人のように赤や緑を認識することは難しいようです。
これは明るい屋外での、ヒトとネコの見え方を比べたものです。
(上段:ヒト、下段:ネコ)
暗いところでは、ヒトはほとんど見えていませんが、ネコには形は認識できそうですね。
(上段:ヒト、下段:ネコ)
ヒトのような昼光性の動物は、赤や黄色などの果実などを食してきたため、食べ物を識別するために色覚が発達しました。しかし、イヌやネコなどは、日が沈みかけてから活動する夜行性なので、獲物を捕らえる際に色の識別はそれほど重要ではなかったため、色に対する感度は発達しませんでした。