WEB版あいちゃん便り
目は紫外線に弱い?②【結膜病変:翼状片】
前回から「紫外線が原因のひとつ」と言われている目の病気は多いという話をしています。
今日は、結膜に影響が出る病気です。
【結膜病変】 翼状片
※ 結膜とは、まぶたの裏側から眼球前面の白目の部分(黒目の周囲まで)を覆っている膜。
≪病態≫
白目の表面を覆っている結膜が、黒目の部分(角膜)に伸びるように増殖し広がる病気です。
黒目の横(眼球を地球の形に例えると、赤道に相当する水平線領域)に発症することが多いです。
長期間紫外線を浴びている人に発症しやすいため、翼状片は中高年以上の方がほとんどです。
屋外で、仕事をされる方(例えば、建築関係の方など)に多くみられます。
≪症状≫
見た目の症状(白目から黒目に広がる形で白い構造物が覆っている)
白目(結膜)の充血
異物感(眼が乾く、かゆい、焼けるような感じ、ホコリが入ったような感じ)
視力低下
ものが二重に見える など。
≪治療≫
翼状片自体は悪性の組織ではありません。
ただ、眼の違和感や充血などの症状を引き起こしたり、視覚に対しての悪影響(乱視や視力低下、複視など)を及ぼしたりしてしまうので、点眼薬や手術で治療を行うことになります。
翼状片は手術をしても再発する可能性があります。
≪予防≫
外で、仕事やスポーツをする際には、帽子やサングラスを忘れずに使用しましょう。
※次回も、引き続き【結膜病変】について です。