WEB版あいちゃん便り
継続治療が必要な方や急に症状が出始めた方の過度な受診抑制が心配です
3月末から、患者様が減っています。
「緊急事態宣言」が出されているので、皆様が外出を少しでも控え、
他人との接触を減らそうと努力されているからですよね。
不要不急の外出は控えましょう!
ですが、病院受診は不要不急の外出ではありません。
そんなことは、皆様もよくご存知ですよね。
でも、、、「また病院でクラスターが発生!」なんてニュースを聞くと、
病院に行くこと自体が不安になりますよね。
当院のみならず、多くの医療機関で、患者様の受診控えがあるようです。
毎日多くの方から、ご予約のキャンセル希望のお電話があります。
~自分を守るため~
~他人に感染させないため~
私自身も、スタッフも、皆様のお気持ちは大変よくわかります。
私たちも、自分や家族を守りたいです。他人に感染させてしまうことが怖いです。
私たち自身も極力外出を控えるよう努力しています。
当院でも、手洗い・うがい、アルコール消毒や高圧滅菌処理等を、
いつも以上に徹底して行っています。
受付、検査、診察、すべての部門において、可能な限りスムーズに、
締め切らずに対応できるよう、意見を出し合い、日々工夫しています。
それでも、この未知のウイルスとの闘いの終わりは、まだまだ遠そうです。
「緊急事態宣言」期間中に感染者が大幅に減少し、「GW明けには日常生活が
戻ってくる」とは思いにくい状況ですよね。
そうなってくると、眼科の医師としては、
「新型コロナウイルスがある程度落ち着いた時、
患者様の眼はどうなっているのだろうか?」
という問題、つまり
必要な治療が滞ってしまうことの弊害を考えずにはいられません。
特に、
緑内障の方は、日々の点眼が欠かせません。
点眼をすることで進行が抑制できていたのに、
点眼を休止し眼圧が上昇したままになっていると、視野欠損が進行してしまうかも・・・
(欠けてしまった視野は元には戻らないし、数年後の生活に支障が出たら困るなぁ~。)
急に、症状があらわれてきた方、
急に見づらくなった方、黒っぽいモノが見える方、頭痛や眼痛がある方などは、
外出制限中でも、絶対に、速やかに、受診してもらいたいです。
早期発見・早期治療で治る可能性が高い病気のサインかもしれません。
(受診せず我慢して時間が経ってしまったために、すぐに治療すれば治っただろう病気
でも、重症化してしまったり治療の効果が見込めなくなったりしたら困るなぁ~。)
もちろん、他の病気も、定期的なチェックが必要です。
糖尿病や黄斑部疾患の方、コンタクトレンズ装用者、結膜炎等で治療中の方、術後の方、
無理に受診を控えて我慢することで、悪化させてしまったり、治療が長引いてしまったり
する可能性があります。
そこで!
患者様には、冷静に考えていただきたいのです。
発熱や咳等の症状があるからという理由で、眼科を受診される方はありません。
当院のような、眼のことしか診れない眼科で、新型ウイルス感染症に感染するリスクは、
スーパー等でお買い物をするリスクと、大差ないと思いませんか?(←個人的見解です)
病気は新型コロナウイルスだけではありません。
過度に心配し過ぎて、必要な治療が滞ることにもリスクがある、ということを意識して、
当院の受診だけでなく、他の病気についても、必要な受診はきちんとしてください。
現在「情報の8割は眼から得ている」と言われているだけでなく、昔からも「百聞は一見に
しかず」ということわざがあるように、眼=見え方は生活に大変重要な役割を果たしています。
新型コロナウイルス終息に向けて努力するのと同時に、終息後の生活にも支障が出ないよう
「必要な受診は抜けないようにする」という冷静な判断が求められています。
当院は、現在、比較的、混雑していません。
待ち時間も短くなるよう、スタッフ全員が配慮しています。
患者様にもご協力いただきながら、必要な治療が滞らないよう短時間で検査・診察をします。