WEB版あいちゃん便り
使い捨てコンタクトレンズの空ケースをご持参ください!
近頃、海洋プラスチックゴミの問題が深刻化してきているとのニュースを
目にする機会が増えてきました。
海洋プラスチックによるゴミ問題とは、私たちが普段の生活の中で使うプラスチック
による海洋汚染や生態系への影響が問題視されていることを指します。
海洋プラスチックごみが増えることで、プラスチックに付着する有害物質やプラスチックそのものの有害性により、海はどんどん汚れていきます。
海洋生物がプラスチック製品を餌と間違えて食べ、それが体内で消化ずに内臓を傷つけたり腸に詰まって死んでしまったりする事例があります。
細かな粒子となったマイクロプラスチックは、海洋生物の体内で消化し分解することが
できないため体内に蓄積されている可能性があります。
マイクロプラスチックを蓄えた海洋生物が市場に出回れば、それらを口にする私たちの体内にもマイクロプラスチックが入り込む可能性もあります。
マイクロプラスチックが体内に入り込むことでどのような影響が出るかは、具体的にはまだ解明されていません。しかし様々な物質が付着していることや、体内で消化できないことから良くない影響であるのは明らかです。
プラスチックごみを削減するには私たち消費者が積極的に取り組むことが必要です。
プラスチックごみの削減し、海洋プラスチックごみを出さないために、わたしたちに
できることは、どのようなことができるのでしょうか?
みなさんも、よく御存じの3R。
リデュース(Reduce) マイバックやマイ箸の持参によるレジ袋や使い捨て食器の削減
リユース(Reuse) 詰め替えの使用によるボトルの再利用と廃棄ボトルの削減
リサイクル(Recycle) プラスチックを分別回収し原料として再利用を行う方法
どれもプラスチックごみを出さないための工夫で、資源にもできる方法です。
意識することで海洋プラスチックごみ削減にも繋がります。
どれもちょっとした行動や意識の変化でできることであり、取り組みやすい方法です。
当院でも、日々多くの使い捨てコンタクトレンズの販売をさせてもらっています。
コンタクトレンズのケース(ブリスター)はプラスチック製品です。
日本のコンタクトレンズメーカーである、株式会社SEEDが昨年より、このプラスチック
ゴミを減らすプロジェクトをスタートしました。
それが”BLUE SEED PROJECT”です。
“BLUE SEED PROJECT“とは
使い捨てのコンタクトレンズのブリスター(空ケース)を回収し、
資源としてリサイクルをするプロジェクトです。
シード製品に限らずすべてのコンタクトレンズのブリスターが対象です。
当院でも、この取り組みに賛同し、回収施設として登録させていただきました。
当院の待合室内に、専用の回収箱を設けました。
コンタクトレンズユーザーの方は、多くの空ケースをゴミに出されていると思います。
ご自宅でブリスター(空ケース)をリサイクル用に集めておいて、是非受診の際に、
ご持参ください。
みなさまから回収させていただいたブリスターはヴェオリア・ジャパンによって購入され、
需要が高まっている物流のプラスチックパレットに生まれ変わります。
プラスチックパレットは破損しても再度パレットにリサイクルされます。
回収による収益は、株式会社SEEDより「美しい海をこどもたちへ」をモットーに海洋ごみ
問題解決に向けて活動している一般社団法人JEANに全額寄付され、さらなる環境改善に、
つなげられます。
当院で、コンタクトレンズをご購入いただいていない方のご持参も歓迎いたします。
是非、ご協力をお願いいたします。