WEB版あいちゃん便り
今年の干支、ねずみの眼の特徴
マウスは、いろんな実験に用いられる動物のひとつです。
その理由は、哺乳類の実験動物として遺伝的な操作がしやすかったから。
マウスは夜行性なので、”視覚優位の動物”ではありません。
視覚全体としては、ヒトほど優れてはいないが、基本的な機能や能力は有しています。
◆モノを見る中心(中心窩)を持っておらず、ピント合わせが出来ない。
◆モノをじっと見続ける(固視)能力が低い。
◆色や形を認識するための視細胞(錐体細胞)がヒトに比べて少ない。
→モノの形や輪郭を鮮明に認識する能力は低いので、ぼんやりと見えている程度。
◆色覚はあるが、色の識別能力は低い。
◆光を感じたり動きを察知するための視細胞(杆体細胞)がヒトより多い。
→光刺激に対する感受性は大差無いが、動くモノの知覚能力はヒトよりずっと高い。
◆マウスの眼は顔の側面にあるので、視野は比較的広い。
◆両眼の視野の重なりは割と狭い。(40°程度)
→広い範囲の動くモノを眼で捉えやすいが、”奥行き”を認識する能力は低め。
ネズミ=マウスは、視覚以外の五感(触覚・嗅覚・聴覚・味覚)においては、哺乳類の中でもトップクラスの能力を有しています。
でも、唯一、視覚に関する能力は低いんですね・・・
ハムスターなどは、ちょこちょこと顔を動かしてモノを見てる
イメージがあったので、ちょっと意外でした。