WEB版あいちゃん便り
眼科検査で目にする「気球」は何?
当院で、気球が表示されるのは「オートレフラクトメータ」という機器です。
この機器で、角膜の屈折度を測定することで、近視・遠視・乱視の度数の目安が
わかるため、視力の予備検査として多くの眼科医院で使用されています。
コンタクトレンズの販売店や眼鏡店にも、必ずあります。
機器を覗き込むと見える、直線に伸びた道路の上空に浮かぶ気球の姿は、
患者様には印象的みたいですね。
機器の製造をされているメーカーさんによると、
この画像の道路は、実際に撮影された写真だそうです。
正確な場所まではわからないが、アメリカのアリゾナ州の原野に通る道路。
ただし、気球は合成されたものらしいです。
ヒトは、ものを見るときには、無意識にピント合わせをしてしまいます。
ピントを合わせることを「調節」と言います。
この機器では「リラックスしてぼんやり遠くを見ている」状態で検査を
したいので、目の調節が自然に無限遠(遠く)へ向かうように、と、
当時の開発メンバーが提案したそうです。
※見える画像は機器メーカーによって異なるため、覗き込んだ先に
見えるのが気球ではなく、花畑や風車、牧場のような絵のものもあります。